バッティングで体の軸がブレるとは？その正体に迫ります！

バッティングでよく言われる「体の軸」についてです。

よく、バッティングで体の軸がブレている、体の軸が安定している。など言いますが、実際にバッティングの軸とはどの様なものなのでしょうか？

専門家でも見解が分かれる「バッティングの軸」を3パターン解説し、その結果で体の軸の正体に迫りたいと思います。

ちなみに「バッティングの軸」と「軸足」は別の意味になります。

今回は軸足でなく、体の軸についての解説になりますよ。

バッティングの軸と言われる3パターンの見解

よく言われる3パターンは次の通りになります。

Ⓐ 体の中心に1本軸が通っている

Ⓑ 軸足に1本の軸が通っている

Ⓒ 体の軸には2本ある

この3つの解説をしていきたいと思います。

体の中心に1本の軸があるという見解

頭の中心から体の真ん中にかけ、仮想の軸を立てるパターンです。

焼鳥の串の様なイメージで、この1本の軸をコマの様に回すイメージで体を回転させる。という軸の考え方になります。

多くの軸の考え方として浸透しているのではないでしょうか？

しかし、この軸の考え方は「あくまでもイメージ」でしかありません。

バッティングは、後ろから前の体重移動、インサイドアウトでグリップの位置が後ろから前へのスイング、下半身から回転して上半身の回転となりますので、動作は全て同時ではありません。

ですので、コマの様な一軸回転という表現はあくまでもイメージになります。

そもそも、バッティングでは体重移動やインサイドアウトのスイングで、真上から見るとスイングの軌道は綺麗な円ではありません。

スイングの軌道は、体の前後に広めの楕円の軌道なんですね。

正しくない表現とまでは言いませんが、あくまでもイメージ的な表現や、より伝えやすくする表現になります。

ケースバイケースで使用する表現になるかと思います。

軸足に1本の軸が通っているという見解

これはⒶパターンと同じで、仮想の軸の場所が「中心から軸足」になっただけで、これもイメージ的な表現になります。

理論的にはⒶパターンに当てはまります。

体の軸には2本あるという見解

現代の科学的な見解では、この「体には2本の軸がある」という見解が浸透し始めています。

足は2本あり、体重移動をするので「軸は2本あり移動する」という理にかなった見解ではないでしょうか？

この体に2本の軸があるという考えでは、主に体重が乗っている足の「股関節に体の中心軸がある」と言われています。

• 両足で立っている場合には両足の股関節2ヶ所
• 足を上げていれば軸足の股関節の1ヶ所

という見解ですね。

バッティングの軸の正体！

では逆にバッティングで軸がブレるとは？どの様な状態なのでしょうか？

それは、上半身と下半身が連動していなくてバランスが悪い状態のことですよね。

バランスが悪いのでスムーズなスイングや連動したパワーの伝達ができません。

ならば、体の軸の正体は「上半身と下半身の連動とバランスが良い状態」だと言えます。

もう少し、追加すれば「頭がブレない」ことでしょう。いわば「目線がブレない」ことですね。

ですので、バッティングの軸の正体は「頭・上半身・下半身が安定した動き」だと言えます。

股関節を意識した別の言い方をすれば「安定した下半身から生み出される上半身との連動した動き」になります。

指導時に気を付けたいこと

この様にバッティングの軸というのは、見解や解釈が異なります。

そして、何より「実際に見えるもの」ではありません。

ですので、バッティングの指導で用いると漠然とした曖昧な表現になってしまいます。

軸がブレているのには、何かしらの原因があります。

• 頭の移動が大きいので不安定
• ドアスイングで体がブレている
• 下半身がうまく使えていない
• 軸足で踏ん張れていない

など、より原因となっている具体的な実際の動きを指導する方がより選手やお子さんには伝わります。

何度も言う通りに、バッティングの体の軸というものは見えませんし、色々な考え方があります。ですので「1+1=2」の様な算数的な正解というものは存在しないかと思います。

以上が、今回のテーマ「バッティングの体の軸」についてでした ^^ /

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